ミロヴィ幼女

思っていないことを思う

2022日本ダービー&目黒記念

日本ダービー(自信B、結果A)

◎18イクイノックス

○13ドウデュース

▲15ジオグリフ

☆16キラーアビリティ

事前予想では色々書いたけど、結局この4頭の分しか馬券を買わなかった。キラーアビリティはイクイノックスとのワイドを応援馬券として買っただけだから、実質は上の3頭のみ。イクイノックスの単勝と、ドウデュースとの馬連と、イクイノックス頭固定の三連単を買ったので、馬連だけ的中という感じ。ガチで馬連にしといてよかった……。

馬場状態は良かった。内外の差はあまり無かったと思う。最内は他レースでも避けられてたように思うから怪しいけど。コース替わり初週なのに不思議だね。それだけ馬場全体が良馬場だったってことなのかもしれない。脚質差は、他レースを見てる限り差し有利の傾向はあった。ダービーはハイペースで前潰れだったから特に後方脚質有利。

その馬場状態とハイペースに後押しされる形でダービーレコード。馬場が良かったとはいえ、3歳春に東京2400を2分21秒9で走ってしまうのはちょっと心配になる。妙な反動が出ないことを祈る。実際、馬場が良いとは言っても、他のレースでは、スローペースなのもあるけど、そこまで時計は出ていない印象。

全体的にはハイレベルなレースになったと思う。連対した2頭は展開を利した感があるにしても、4着と5着の着差が3馬身もあるというのが、このレースの厳しさを物語ってる気がする。追走力と末脚のどちらかが最高水準にないと、3着争いに参加できなかったってことっぽいからな。

各馬評価は、今回は上位数頭と、レースに影響を与えたと思う馬についてのみ書く。正直10着以下の馬の優劣をこのレースの内容で判断するのは難しい。

ドウデュースはとにもかくにも展開が有利過ぎたね。時計が早くなることを苦にしないタイプだろうし、ポジションもジオグリフとダノンベルーガを見る絶好のところだった。それと、パドックでめちゃくちゃ雰囲気が良かったから、それも効いてたと思う。よくよく振り返ると、この馬がメンタル面で崩れてるとこ見たことない。弥生賞の競馬やめちゃっても文句言えなかった不利もきっちり盛り返してたし。事前予想で、精神状態の差が影響するカモと書いたわけだけど、パドックを見た時に「今日はドウデュースにイカれたかな」と思った。上位人気馬の中で唯一2人引きじゃなかったしな。

イクイノックスは前にいないと勝負にならない皐月賞ではきっちり先行して、後方有利なダービーでは行き足を使わないという感じで妙に噛み合ってた。実は操縦性の高さで騎手が出したり引っ込めたりしてるのかもしれないけど。一応ダービーの騎手コメントでは馬が忙しそうだったとのこと。結果的には序盤中盤はポジションに拘らずに折り合ったのが功を奏して結果オーライ。ルメールが上手かったのは最終コーナーでキラーアビリティの内に入っていったところ。イクイノックスの馬券買ってた人間全員「内から!?」って叫んだと思うけど、終わってから振り返るとあのコーナリングがなかったら3着争いだったと思う。ルメール様様なの。コーナーで前との差を縮めて、ドウデュースとジオグリフの間を突きに行くところまで完全に計算してたと思うね。これで武豊が左手にムチを持ってれば完璧やったんやけどな~~~~。ドウデュースが右ムチで自分の進路に被さってくることを予期して、ドウデュースの外に進路切り替えてるんだよな。冷静すぎだろ。これ日本ダービーぞ?ドウデュースに届かなかったのは完成度の差と、この進路取りのちょっとのラグが原因だった。しょうがない。あと、イクイノックスは直線でコロコロ手前変えてる。直線の途中まで右手前で、ドウデュースの外に進路を取ったところで左手前に変わって、ゴール前でまた右手前に戻ってる。こういう甘さもダービーでは響くってことなんだろうなぁ。イクイノックスには菊花賞を走ってほしいけど、身体を大事にしながらゆっくり育ってほしいね。とにかく壊れないでくれ~。

アスクビクターモアはバケモノすぎだろ。今回一番ヤバい競馬してたのコイツ。騎手自体も大胆で良かった。とにかく道中すごい落ち着いて走ってたのが、最後にダノンベルーガを抑えたもうひと伸びにつながったんだろうな。皐月賞とは別馬のようだった。デシエルトが引っ張ってくれたおかげで、ちょうどよく番手で折り合った可能性がある。直線では騎手がガンガン右ムチ入れてるのに右にヨレてるから、限界振り絞ってるっぽい。普通この展開は前全部潰れるはずだし、実際ほぼ潰れてるからな。大幅な見直しが必要な馬。

ダノンベルーガは発汗とか、仕上げすぎとか、パドックでの脚の出方とかいろいろ敗因は考えられるけど、一番は競馬自体が苦しかったことだと思う。スタート直後から外にジオグリフで後ろにドウデュースがずっといたから、どうやってもしんどい。後方有利なレースで有力馬の中で一番前の位置取りになったから、動かなきゃいけないんだけど、動いたら差されるジレンマ競馬になった。そら最後いっぱいになるわ。正直この競馬で3着争い出来たってのはスゲーと思う。馬券から外したのは失敗だった。

プラダリアも前目で残ったのが偉い。能力も高いし、距離適性も高かったと思う。3歳春に東京2400を連続で走るのは、普通なかなかこたえるだろうから。あと最終コーナー曲がって内に戻すところでマテンロウレオにタックルしてる気がする。

キラーアビリティは騎乗完璧だったと思う。ドウデュースの後ろピッタリついて行って、あとはかわすだけだったね。実力的に届かなかったけど、今回出せる分の実力は出し切ったはず。ダービー6着は立派よやっぱり。序盤ちょっと抑えながら走ってるっぽいから、距離短縮で見直し。

ジオグリフは騎手コメントが全て。ダノンベルーガの一列外でマークし続ける形になったのが効いた。外枠だったからしょうがないけど、馬を前におかないとかかっちゃうね。今回の結果で2400絶対無理とは思わないけど、将来的には宝塚記念を走ってそう感がすごい。それと、喉鳴りがある馬は、乾燥してる日よりも湿気た日の方がパフォーマンスが上がるって話を聞きかじってたのに、ダービー当日すっかり忘れてた。

オニャンコポンは直線の進路が厳しかったね。

ジャスティンパレスはスタート出たのは偉かったけど、直線右ムチでヨレすぎ。

デシエルトは息を入れなかったのか、気性的に入れられなかったのか。ある意味この馬がいなければダービーの結果がだいぶ違ってたんじゃないかと思う。内がめちゃくちゃ伸びるわけでもなかったのもきつかったね。距離短縮での見直しは必要。

 

目黒記念(自信C、結果S)

◎8マイネルウィルトス

○16ウインキートス

▲9ディアマンミノル

全く根拠がなかったわけではないけど、まさかガッツリ当たるとは思ってなかった。

ダービーはハイペースだったけど、目黒記念はスローペースでの前残りを予想した。実際、去年の目黒記念もすごいスローペースの前残りで、それを制したのがウインキートス。そして、同じ舞台のアルゼンチン共和国杯オーソリティの2着になった時の体重に戻してる、明らかに勝負気配漂うマイネルウィルトス。そのアルゼンチン共和国杯で良い上がりを使って3着争いをしてたディアマンミノルを評価した。一番勝負気配のあったマイネルウィルトスを軸で単勝とワイド買った。ボッケリーニとバジオウのどっちかが馬券に絡んできそうな気がしたけど、ボッケリーニはともかく、バジオウがよく分からなかったので、人気馬は思い切って切った。ダービーと目黒記念の考察時間絶対逆やったな~~。

ボッケリーニが一枚上手だったね。

 

 ダービーウィーク満喫したな。特にイクイノックスをめちゃくちゃ好きになれた。ダービーで、馬体の完成度が高く見えない馬が勝ち負けするのってすげーことだと思うんだよな。完全体イクイノックスを見られる日を夢見る。ドウデュースは凱旋門行くらしい。飯をよく食う馬らしいし、怪我だけ気を付けて無事帰ってきてほしいね。ジオグリフは骨折だけど、軽傷らしくてほっとした。マテンロウレオの骨折の方が重そうで心配。

 あと1年待たないとまたダービーを見られないと考えると途方もなく感じるけど、なんだかんだあっという間に次のダービーが来るんだろうな。競馬おじさんの1年は早い。

 来週は安田記念。面白いメンバーが集まったから、これからみっちり予想するべ。配当的にはダービーの100倍面白そう。