ミロヴィ幼女

思っていないことを思う

2023天皇賞春&青葉賞

天皇賞春(自信A、結果B)

◎1ジャスティンパレス
○13ボルドグフーシュ
▲6アスクビクターモア
☆7ディープボンド
 12ブレークアップ

本命ジャスティンパレスだけは早い段階でほぼ決まってたけど、その他の人気馬の取捨が難しすぎた。最終的にタイトルホルダーが想像の100倍人気してたから、タイホが展開不利で潰れる流れを漁夫れそうなジャスティンとボルドグフーシュから入った。ジャスティンの単勝しか取れずにちょいマイナス。

土曜の夜にそこそこ雨が降って稍重発表だったけど、当日の馬場はそこまで重い感じはしなかった。時計も遅くはなかったはず。多分普通。意外と内回りよりも外回りの内ラチの緑が薄くなってて微荒れって感じ。それ込みでトラックバイアスはほぼ内外イーブンだったと考えてよさそう。

展開は非常にイレギュラーなものになった。まずアフリカンゴールドがかなり押してハナを奪ったけど、1400m辺りで故障で脱落、その後再度ハナに立ったタイトルホルダーも2400m辺りまで徐々にペースを落としながら走るも故障で脱落し、結果的には最終直線でよーいドンの競馬になった。今回のメンバーならどう転んでもハイレベル戦になるだろうと思っていたから残念だけど、故障は仕方ない。

1着ジャスティンパレス

去年のクラシックを真面目にやってたおかげで、謎にこの馬に詳しくなった。ダービーまでは気性は怪しいし直線フラフラだしでそんなに強くなかったんだけど、去年の夏明けに一回り大人になって神戸新聞杯を制したときが覚醒の狼煙だった。それでも菊花賞は流れが激しすぎて直線いっぱいいっぱいになったし、有馬記念はコース適正が微妙だと思って期待もしてなかった。そして、こないだの阪神大賞典で完全に”成った”なと感じた。本質的には中距離向きの馬だと思うから、タイホが菊花賞並みの究極ラップを刻まない限りは勝てると思ってただけに、タイホの故障が本当に残念。

ただ、実際のレース内容自体はガッツリ展開有利とルメールの神騎乗の合わせ技だから、着差ほど長距離路線で抜けた存在なわけではないはず。特に今回の4強の中では一番長距離適正が無いまである。棚ぼた勝利という評価もあながち間違いではない。

それとルメールは本当に偉いね。スタート後にタイホとアスクを無駄に追いかけないポジションに収まった時点でもう心配することが無くなって、その後ずーっとタイホの動向見てたもん。そのせいで直線ディープモンスターとジャスティンを見間違えて一瞬目を疑ったけど。去年も府中はヤバかったけど、最近のルメールは本当に乗りに乗れてる。実は新京都競馬場の重賞、まだこの世でルメールしか勝ってません。

地味に良血だから春天とはいえG1勝てて良かったね。種牡馬的にはJCも勝ちたいと思うけど、今年は無理なのが最悪だ。イクイノックスが今年全部勝って来年凱旋門に行くまで待つか、ワンチャン天皇賞秋?うーん。せっかく充実してるからJC使いたいだろうけどね~。個人的にはJCのイクイノックスを倒すのは、春天でタイホに勝つより難しいと思う。

2着ディープボンド

阪神大賞典は外枠だったのもあったろうけど、「これタイホがいる宝塚記念?」ってくらいスタート後に押しまくった結果、アフゴが刻んだドスローのペースと折り合えずに道中ちぐはぐになったのも敗因だった(実際には余裕残しだったとか、スローすぎてキレ負けの方が敗因としてはデカかったとも思うが)と個人的に考えてたから、今回はどういう競馬をするのか密かに楽しみにしてた。結果としては素晴らしい騎乗だった。お見それしました。まぁ今回もタイホに付いて行くんだろうな~と思ってたら、なんと一列控えたね。奇しくもルメールと同じ構え。先行勢に潰れてもらいつつ、坂で加速しての粘り込みという狙いは良かったと思う。タイホが普段通りの序盤で且つ突っつかれて中盤そこまで緩められなければ、持久力勝負で行けてたかも分からんな~。ジャスティンはそういうレース苦手だし。

まぁこういうキレ勝負になったら無理だ。アイアンバローズがこのままタイホ抜いて良いのか?ってなってる辺りで強引に仕掛ける以外勝ち筋無かったと思うけど、位置取り的にディープモンスターが邪魔だったし、そんなことしなくてもジャスティンが来なくて勝てる可能性もあった。結果論だ。

今回で改めてこの馬にとっての内枠の重要さが分かった感じする。一昨年の有馬以降外目の枠が続いてたからね。今年の有馬があり得ん手薄になって、内枠引けたらまだワンチャンある。ボルドグフーシュとかジェラルディーナ辺りのグランプリ血統が壁になりそうだけど。

3着シルヴァーソニック

なんでボルドグフーシュにやってほしかった競馬をこっちがやってんねんという感じ。ヴァ―ソニが調子良かったのは馬体写真で明らかだったけど、外枠に入った時点で流石にお役御免だと思ったなぁ。まさか完全に控える競馬をするとは。もし内枠引いてたらレーンがどういう競馬をしたのかは普通に気になる。馬も弱くはないけど、騎手の腕というか肝の座り方がヤバすぎた。

4着ブレークアップ

レーンがいなければこの馬が3着だったと考えると納得は出来る。スローからの瞬発力比べという得意な展開だったからもうちょい頑張ってくれても良かった気はするけど、ちょっと距離が長いんだろうな。走り切れはするけど一線級の長距離馬じゃない部分の差だと思う。

5着マテンロウレオ

やっぱ長距離はジョッキーなんすかね~。よく持たせたな。ブレークアップより長い距離への適性は薄い馬だと思うけど。道中は完璧。ただ、最終コーナーでアイアンバローズとディープモンスターがどっちも手応えいまいちだったのが運の尽きだった。あそこでどっちかがもうちょい前に出てくれてたらジャスティンとかプボと同じ手応えでコーナー回ってこれたんじゃないかな。そしたら4着だったと思う。

6着ボルドグフーシュ

川田ーーーーーーー。間違ってはないけど、俺が思ってた競馬とはちがーーーーーーーう。前走阪神大賞典でガッツリ勝ちに行く競馬をして最後甘くなったから、今回は後ろでじっとして末脚勝負に専念するんじゃないかと思ってたし、スタート後はそんな感じの競馬だったのに、ペースがそこまで早くないことに気づいてしまって、今回も道中からは勝ちに動いてしもうたね。最初のポジションでレーンをマークしてれば3着争い出来た可能性は十分あると思う。ジャスティンにマークを切り替えた嗅覚は素晴らしいけど、そのせいで馬の能力と作戦が噛み合わずに着順を落とした感は否めない。まぁいいけど。

実際ボルドグフーシュはどのくらいこのレースに適性があったのかもよく分からないんだよな。対抗にしといてなんだけど。不安要素は3つあって、1つ目は距離。純粋に200延長して大丈夫なのかって話。2つ目は斤量。一応58は初だからね。多分斤量はそこまで関係ないとは思うけど。3つ目が血統と走法的に、非根幹距離向きの馬である可能性。

3つ目が一番不安だった。この馬の去年の有馬記念のパフォーマンスが高すぎたから、ワンチャン京都の3200は適正からズレるかもなとは思ってた。でも結局どうなのかはよく分からなかったわ。結構早い段階でちょろっと脚使っちゃったからね。ヴァ―ソニの後ろから行ってもヴァ―ソニかわせなかった場合は説立証でも良かったと思うけど。

11着アスクビクターモア

まぁ参考外かな。この馬そこそこ強いはずなんだけど、ここ2走はメンタル面がまず崩れてそう。ゲートを出てからの行きっぷりがいまいちだったってコメントに暗雲漂ってる。

展開的には逃げるタイホに息を入れさせないようにジリジリ突っついて、ハイペースの持久力勝負にすれば勝ち負けだったはず。だから、アフゴがスローで逃げてその後のタイホもドスローだった時点でこの馬の競馬は終わってた。どうでもいいけどタイホが下がってきて後ろの馬たちがゴチャついてる間にスッとマテンロウレオがこの馬の前に入ってるのめちゃくちゃおもろい。

この馬は今後も気性面が要チェックやね~。自分のペースを作れるならかなり強い馬だから人気がなくなったところで上手く狙いたい。

中止タイトルホルダー

長距離のタイホは序盤飛ばして中盤息入れて終盤ロングスパートって形になれば最強なんだけど、中盤息を入れられないか、そもそも序盤飛ばせないと脆いとは思うんだよな。その点アフゴにハナを譲った時点で厳しい展開だったと思うから、状態が万全だったら和生はアフゴにハナを取らせなかったのか、譲っても突っつきまくるつもりだったのかは気になるところ。ま~でも相手に左右される長距離よりも、道中全部自分のペースで行ける宝塚記念が最強だったな~この馬は。有馬は理論上勝ち負けできるはずだから、有馬記念で完全復活することを祈る。

青葉賞(自信C、結果C)

◎12アサカラキング
○11スキルヴィング
▲8ヒシタイカ

前残りを狙える馬の複勝を本線で買って、あとは人気馬とのお祈り三連複で爆アドを狙うだけのレースだった。外れで良い。

馬場に関しては内前有利の傾向はある程度残ってたはず。このレースは差し追い込み決着だったけどね。

レースの入りはドスローなんだけど、逃げ馬のロングスパートっぽい仕掛けに前がそのままひっ付いて行ったから、後半1000mはそこそこタイト。先行勢の力がなさ過ぎるけど、前潰れと言っても良い内容。

レースレベルは低め。でも、時計は優秀らしい。にしても流石に先行勢がもうちょい踏ん張るべきだから、この流れを差してきたから云々とかそういう話にはならなそう。

1着スキルヴィング

危なげなく勝利。隠れた強い馬が出てこなければ勝つだろうとは思ってたけど、実際全く寄せ付けずに勝ったな。まだ底を見せてない感じはするから、ダービーまでにどういう仕上がりになるか。直線の最後の方は逆手前で走ってるから、競走馬としての完成度は足りない気がするけど、今年のダービーなら潜在能力で良い線行ってしまうかもね。どちらかと言えば騎手ゲーか。ルメールが乗ること決まってから考えても遅くないな。

2着ハーツコンチェルト

明らかに向いてる東京で持ち直したところと、直線で狭いところを競り合いながら抜け出したところは評価できる。ただ、勝ち馬とほぼ五分って内容なだけに、この半馬身の差を埋めるにはどうすんべという感じ。全体的に良い馬なんだけどね、スキルヴィングと違って底が見えてる感は否めない。

3着ティムール

今回はこういう後ろから行く穴馬は要らないと思ってた。ここまで露骨に前が潰れると後ろでじーっとしてた馬が来ちゃうね。

4着メイテソーロ

一応後続を離してるし頑張った方だと思う。

12着ヒシタイカ

突然強いじゃんを狙えるのはこの馬だけだった。結果的には距離が長そうな感じ。気性怪しいと聞いてたから心配してたけど、案の定向こう正面でスキルヴィングに併せられた時にワーっとなっちゃってた。

14着アサカラキング

逃げるとこまでは想定通りだったけど、ガッツリ勝ちに行く競馬しててびっくり。個人的にはガッツリ後ろを引き付けて逃げて、ポジション差で残しに行く着狙いの競馬を想像してた。どのみち実力的に厳しかった説は濃厚だけど。

 

 今週はいろいろな人にとって悔いが残るというか不完全燃焼な感じで終わってしまって残念だったね。

 来週はNHKマイルC。今年のカワキタレブリーはどの馬だろうか。色んなバイアスの影響が顕著なイメージのあるレースだから、決め打ちでサクッと取りたいところ。