今年の2歳戦はやらないぞやらないぞと思っていたし、実際2歳重賞には手を付けていなかったのですが、G1は別ということでね。一気に過去のレースを見返して、知識を得ました。喋ることない馬の方が多いので、全馬には触れず、言いたい事だけ言います。
まずはレース全体の予想から。阪神の馬場傾向は時計が出て且つ内有利。脚質の有利不利は現時点では不明とさせていただく。例年通り短距離向きの馬が一定数出走することで、(少なくとも2歳馬の経験的には)ハイペース予想。直線では先行した短距離勢が内目の進路を取りつつ垂れてくると思うから、内が有利とは言いつつ、実際は馬場の真ん中あたりを走る差し馬が有利と見る。逆に穴をあけるなら道中は内でじっとして魂のイン突き。
今まで世代限定戦予想はスローからの瞬発力勝負を勝った馬を控えめに評価していたが、今年は「スローなのに前を捉える瞬発力に優れた馬だ」と好意的に捉えることにしてみた。
2歳馬はこなしたレース数が少なく、個々の能力はどうしても計り知れないところがあるので、事前に能力があると思えた馬だけをピックアップしたほうが建設的という仮説に従い、逆境を覆した馬をとにかく高評価。逆に、競馬っぷりがよくても展開や馬場の利を得た馬はそこまで評価しない方向でイクイノックス。
次は各馬評価。ボンドガールやチェルヴィニアが回避したことで、かなり混戦ムードなので、上位人気馬の取捨選択が超重要。単勝取れたらデカいため。これを書いてる際の人気とオッズはこんな感じ。
1人気コラソンビート 5.1倍
2人気サフィラ 5.3倍
3人気アスコリピチェーノ5.8倍
4人気キャットファイト 6.3倍
5人気ルシフェル 9.1倍
6人気ステレンボッシュ 9.8倍
この下はカルチャーデイの18.5倍なので、この6頭が上位人気と見て間違いない。結構オッズがうろうろしてるから、公開する頃にはこの中で順番が入れ替わってる可能性はあるけども。
コラソンビートは馬体的に1600までって感じ。道中も前進気勢が強いし、ペースと位置取り次第で直線は甘くなるかもしれない。この馬は内枠の方が良かっただろうな～と思う。
サフィラは逆に1600は短そう。オークスのためにもここは一旦負けでよろしく。
アスコリピチェーノは馬体の完成度が高い。新潟2歳Sでは道中ごちゃつくも素晴らしい反応で楽勝してるので地力も証明済み。ただ、スタートが遅いのと、直線も反応はいいけど全力で走れてる感じはしないので、相手関係が強化されてどう転ぶかはよく分からない。出遅れケアでもうちょっとだけ外目の枠が良かったと思う。
キャットファイトはとにかく前走のラップよね。馬場が早かったことを差し引いても完成度の高さを示してる。ただ、前走の勝ち方が豪快だった分オッズ的な渋さがありそうで、個人的には来たらしゃーなしと言いたいところ。
ルシフェルは初戦強そうな馬に負けて、残り2戦はぱっとしないメンバー相手に圧勝してる分、自然と今回は相手強化になっちゃってるのがやな感じ。多頭数の外枠からウオオオオオというほど周りと力量の差は感じないから、少なくとも上手く乗る必要はあると思う。能力の絶対値はよく分かりません。
ステレンボッシュはこの人気のままなら比較的狙いやすい馬。減点要素が少ない。サフラン賞で負けてるけど、勝ったスプリングノヴァが時計のかかる中山のような特殊条件がいかにも得意そうな操縦性の高い馬であることを考えると、そこまで悲観する内容ではなかったと思う。ジョッキーがテン乗りなのは不安。
まとめると、人気馬でのおすすめはステレンボッシュとアスコリピチェーノ。別にキャットファイトでもいいけど。
次は人気馬以外について。人気薄は正直狙い辛いな～と感じるレースなんだけど、きな臭さを感じるのはスウィープフィートとコスモディナー。
スウィープフィートの方は単純に前走の白菊賞が明らかな不利展開で頑張ってたのが根拠。馬自体粗削りな感じはするのと、騎手が新しい人なので、後方待機が上手くハマればワンチャンという枠。
コスモディナーはただでさえ戦歴が謎すぎて阪神外回りでどういう競馬になるのか予想が付かないのに、1枠1番に入ってしまって謎すぎになった。内枠が良い悪いとかじゃなく、大穴があるとしたら内からという意味。この馬が馬券内まで来たら、ラブリイユアアイズもドゥアイズも札幌の変なレース使ってたみたいな話について真面目に考える羽目になる。多分3年間変則開催で馬場がタフになってパワータイプが穴をあけてただけで、今年は変則開催ではないから無いと思うけどな～。
というわけで漏れの買い目は概ねアスコリピチェーノ、ステレンボッシュ、スウィープフィートの3頭。どれを軸にするかは当日の気配とオッズ次第だけど、今6-7馬連見たら20倍近くついててひっくり返った。オッズ割れすぎてるからどう買ってもあんまり変わらなさそう。小銭拾いと割り切って広めに買うのもアリ。
中日新聞杯でハヤヤッコ本命ピンハイ対抗のビタビタ当たりで脳汁ドバドバなので、このままの流れで当たってもらって気持ちの良い年末を過ごしたい。
