ミロヴィ幼女

思っていないことを思う

2023有馬記念&阪神カップ

阪神カップ(自信B、結果C)
◎10グレナディアガーズ
○15ロータスランド

馬場傾向はBコース替わりで最内は伸びてたけど、それ以外は先週通りやや外差し傾向だったはず。レース自体は異様なハイペースで後方脚質有利。
予想としてはハイペースになって後方脚質有利だろうってところまでは合ってたけど、人気馬がちゃんと強くて椅子取りゲームされた感じ。しゃーなし。

1着ウインマーベル
予想人気だと8番人気くらいの穴馬だったのに、当日はちょっと離れた4番人気であちゃって感じだった。内枠から好スタートで先団にとりついて、直線もスムーズに追い出せてじわじわ伸びて勝ち。このペースを前受け出来てるのは1400で強い馬って感じする。

2着グレナディアガーズ
展開が向いたとはいえ引退レースで2着は立派。フランケル産駒としてどういう種牡馬になっていくのかは気になるところ。

3着アグリ
つえ~。状態面は普段より悪いくらいと聞いてたけど、馬自体の地力は充実してるだろうし、ポジションとコーナリングで得した分を使ってしっかり差してきたという印象。

4着グレイイングリーン
しつこく1400を使ってる馬なんすね~。道中後方の内でじっとしてたことで展開と馬場の恩恵を受けてたのは間違いない。

5着ママコチャ
外目の枠から先行して差のない5着なんだし充分強い。

6着ロータスランド
ワンチャンあると思って買ったけど、実際ワンチャン感じるくらいの着順だったな。枠がね~もうちょい内だったらもっと楽にポジションを取れそうだったけど。

8着ウイングレイテスト
外枠から強引に逃げたにしてはずいぶん粘ったなという感じ。終始内を立ち回り続けたのが効いてそう。

9着ダディーズビビッド
直線の進路取りでミッキーブリランテにタックルした後強引に前に入れてる。馬は頑張ってる。

 

有馬記念(自信B、結果C)
◎4タイトルホルダー
○13タスティエーラ
▲11ハーパー
☆6ディープボンド

なんか感動的なレースだったな。事前予想の方で勝って嬉しいのはタイホかドウデュースやなぁみたいなことを言ってたけど、まさか本当にドウデュースが勝つとは。予想の段階だと道中は中団の内くらいでじっとしてるだろうなと思ってたから、王道の捲り競馬をやってのけたのには驚いた。
馬場傾向はフラットな感じで、コース形態と展開的には内前有利。特に展開面ではスターズオンアースルメールが道中ペースを落としつつ、最終コーナーでも出来るだけ溜めてたから、ほとんどの馬が直線向いての瞬発力勝負を強いられた。
馬券はタイホの複勝は勝ってなかったので外れ。3.3倍付くならちょっと買っとけばよかったかな~とは思いつつ、まぁどのみち大した額にはならないしどっちでもよかったかという気持ちもある。

1着ドウデュース
スタート出負けして後方から。折り合いが難しそうで、馬群の外に出してなんとかなだめてなだめてって感じだったのに、勝負所で合図した途端抜群の反応とコーナリングで一気に先頭集団に並びかけたところは痺れたね。この馬レース中に気持ちが切れないタイプなんだろうな。
この馬にとって最も好ましいスローからの瞬発力勝負になったのはデカかったと思う。機動力と加速力があるタイプだから、やっぱり小回り適正は高かったね。距離も全然大丈夫そうだったし、ハーツクライの血のなせる業なのかな~。馬体的には中距離はともかく長距離は無理!って感じなんだけどね、昔から。
個人的には、元々マイラーだった馬を、ダービーを取るために中距離的なトレーニングをさせまくってたら走れるようになったタイプだと思う。ダービーの時にまるで肉体改造したみたいに体型の雰囲気が変わってたのを今でも覚えてる。だから、今のドウデュースをマイルで走らせてみても、追走力とかの関係でそこまで強くないんじゃないかとも思う。今のベストは1800~2200くらいで、そこから距離を長くする分にはある程度広く対応できるような馬になったイメージ。もしも朝日杯を勝った後、そのままマイル路線に進んでたらマイラーになってたんじゃないかな~。

2着スターズオンアース
逆境絶対覆すウーマン、完璧なロケットスタートで大外枠を破壊。正直スタートした瞬間スターズオンアースが最低限馬券内に来ることは確定して頭を抱えてた。あの位置を取れたルメールがしくじるわけがないもん。普通に勝つかと思ったけど、道中も直線もずっと右にもたれてたね。コーナーで曲がりすぎて内ラチにぶつかる馬初めて見た。
スタートが決まったことと、その後コーナリングを計算に入れた立ち回りでタイトルホルダーの後ろにしっかり入れたのがラッキーだったと思う。タイホの外に出っぱるような形で1周目のスタンド前を走らされてたらもっと難しい競馬になってたはず。あとはルメールが鬼の溜め疑似逃げでレースを支配してGG。勝ち馬にかわされたのは枠の分とコース適正。スターズオンアースがコーナーでもぐんぐん加速できるような馬だったら直線五分で末脚比べになるけど、今回はドウデュースは半分加速してる状態で直線に向いたから、その差が出てる。つまり器用さの問題。
しかしルメールの判断力ってやっぱりヤバいなと思った。スタート決まったからポジション取りに行って、ポジション取れたらじわじわペースを落としてスターズオンアースが有利になる瞬発力勝負に持っていくんだもんな。テレビの前でレースを俯瞰して見てる人間よりも戦術組み立てが正確で早いのはプロだ。実際プロだけど。和生ルメール武豊以外のジョッキーはなに黙って良いようにされとんねんみたいな意見も見かけたけど、スターズオンアースがほぼ疑似逃げになってる状態で、いくらペースが落ちてるからって早仕掛け気味に被せたら、よしんばスターズは潰せても自分も後ろの馬にやられるから動けないし、多分スターズに目標にされて差し返されるんだよなぁ。スターズの周りにスターズ以上の馬がいない状態だったからこそルメールは引き付け放題だったはず。実際その中で馬を動かせたのは、自由に動ける外目のポジションで、且つコーナーで自分から動いてスターズに勝つ自信があったドウデュース武豊だけだったわけだし。こんな感じで、このレースは和生とルメール武豊の、そしてタイホとスターズとドウデュースのガチンコプライドバトルだったところがすごく美しいと思うんだよな。2021年の終わりくらいから真面目に競馬を追いかけ始めた自分としては、ここ2年弱で生まれたスターホースたちの総決算的名レースのひとつであったと感じた。

3着タイトルホルダー
スタートしてすぐハナに立てないタイトルホルダーを見て、これは直線の途中で止まってしまうかもなと思ったけど、淡々としたラップでなんとか最後まで粘り込んだ良いラストランだった。これが今のタイトルホルダーの全力だったと誰もが認めるレースになったと思う。
引退したら頑張ってドゥラメンテの血を広めてほしい。ドゥラメンテの後継種牡馬なんてなんぼいてもいいですからね。
直線で和生が振るったムチがスターズオンアースの顔面に直撃してて、やっぱりこういうことってあるんだと思った。

4着ジャスティンパレス
まぁ最後方待機はスタートと出足を考えればしょうがなかったとは思う。ほんとはジャスティンの内の馬がさっさと先行して、空いた中団内に潜り込んでこすく立ち回れればよかったと思うけど、外の馬の方がスタートと行きっぷりが良かったせいで被せられるような形で位置取りが後ろになってしまった。幸い近くにドウデュースがいたから、そのケツを眺めてれば道中はほぼ安泰で、肝心なのはドウデュースよりも先に仕掛けることだったと思うけど、実際はドウデュースの仕掛け所に近いところまで待ってしまった。ジャスティン単体で見れば仕掛けが特別遅かったとは思わないし、まぁ普通だったと思うけど、ドウデュースとジャスティンパレスのコーナリングの差を考えると、早仕掛け気味になってでも直線を使って馬体を被せておかないと、コーナーで置いて行かれるよねという感じ。実際コーナーでジャスティンが進出し切る直前にぴょいっとドウデュースが外に膨れて進路を取られてるんだよな。ここの駆け引きも結果に多大な影響を与えたと思う。
この馬は小回りよりも広いコースの方が合ってるだろうな。コーナーで加速しなければいけようなコースでは最低限内を立ち回る必要はありそう。今回は仕掛けのタイミングというよりかは、外から仕掛けるようなポジションになった時点で苦しい競馬だったという結果論。まぁスタートしてからもっと必死でポジション取りに行ってくれよという意見も正直分かるが。ジャスティンは前が詰まる以外で複勝圏内外すことあるのかね~と思ってたけど、このパターンか~という感じ。

5着シャフリヤール
図らずもこの馬の超得意な瞬発力パターンになったな。ローテーションがめちゃくちゃじゃなければ普通に来てたと思う。
ここまでが掲示板の馬だけど、メンバーが芸術的すぎる。

6着タスティエーラ
ムーア、ヒートオンビートに蓋された仕返しにコーナーで強引に押しのけててバチバチ。その後自分はジャスティンとスルセに挟まれて終了するんですけどね…。
まぁ馬の能力的にはこういう舞台は合ってたと思うから、上手く行かなくて残念ではある。でも、これで今年の3歳が弱いというイメージが決定的になったから、どこかしらで妙味のある状態で走ってくれそうな予感。

7着ウインマリリン
よく頑張った。明らかに去年の冬がピークだったな~。

8着ソールオリエンス
ま~馬にとっていい経験になってたらラッキーくらいの感じ。くるくる回るようなコースはそもそも得意じゃないだろうし、実際良いとこ無しでノーカンでも良いくらい。

9着ハーパー
もっとズブズブの展開になってくれないと困っちゃうわよね~。瞬発力勝負に屈してきた馬なんだから。スタートから積極的な競馬が出来てて良かったと思う。

12着スルーセブンシーズ
ポジション取りに行ったら引っかかって暴発しちゃった。この馬のパドックを縦で比較する術を持たないから何とも言えないけど、ちょっとピリピリしてる感じはした。調教過程を知ってるからそう見えるだけだろうけど。結果的には後方待機からロングスパートの方が見栄えも着順も良かったかもしれんね。

15着ディープボンド
スタート後まったりしててワロタ。ワロタ…。正直ピークを過ぎてる感じはあったし、これがラストチャンスになると陣営も考えていたはず。だからこそブリンカー付けたり騎手替えたり思いつくことは全部やって、内枠も引けて、いざ尋常にというところでポジション取れずに終了はまぁ笑えないわな。少なくともプボを応援していた人が期待していたレースにはならなかった。

 

 有馬記念連敗が3に伸びて悲しい。でも今週はホープフルSもあるから、大丈夫。出走馬がまだ分からないけど、今年のホープフルも混戦模様だと思うしぶち当てて今年プラスで終わりたいな~。